男子ゴルフのネスレ招待日本マッチプレー選手権レクサス杯は29日、北海道・恵庭CC(6876ヤード、パー72)で1回戦を行い、片山晋呉(43)は深堀圭一郎(47)に3アンド2での勝利を許し、敗退した。深堀の驚異的なパットの前に前半で5ダウンを喫し、後半の巻き返しも届かなかった。リオ五輪に向けて、さらにショットの精度を高めるべく模索している。今大会はツアー外だが、優勝賞金は国内最高の1億円。

 片山は敗退後、「今日の深堀さんなら誰がやっても勝てない」と苦笑いした。深堀は前半だけで10メートルを2回、15メートル、7メートルのパットを沈めたからだ。片山は10番ではカップ横ピタリ“即OK”のショットを放ち、15番では先に3メートルを沈めるなど、16番までで3アンダーの内容ながら敗れた。

 「ショットが思うようにいかなかった」と首をひねる。2週前にきっかけを見つけ、練習場では好調なのだが「テンションが高い中でうまくいかない」と、この日の試合では発揮できなかったという。

 もっとも深堀に言わせれば「内容は圧倒的に片山の方がいいゴルフ」で「彼はリオを想定して、ベストなゴルフをするために」精度を追求。国民の期待に応えるための悩みといえる。