小平智(27=Admiral)が第1ラウンド(R)を64、第2Rを69で回り、通算11アンダーの133で2位に4打差をつけて全米オープン(6月15日開幕、ウィスコンシン州)初出場を決めた。

 直近の関西オープンはエントリーしたものの、風邪のため前日に棄権。大事を取った分、体調を万全に整えてきた。第1Rの最終9番パー5では残り260ヤードから5番ウッドで2オン。8メートルのフックラインを見事に沈め、イーグルを奪った。ショット、パットともにさえ、盤石のトップ通過だった。

 「一番行きたい、憧れの舞台だった」と喜びをにじませた後で「これは第1関門。出るのが目標じゃない。予選を通って、上位に行きたい」と続けた。この日は前日ツアー初優勝を飾ったばかりの24歳、今平周吾とのラウンド。今平も全米オープン初出場を決めており「世界では20代が活躍している。その点で、日本は遅れている。自分や周吾が盛り上げていきたい。海外で活躍して日本に戻ってきたい」と目をぎらつかせる。

 ここ数年、悩まされてきた首の痛みも今年はなく、全米オープンに出られることを想定してスケジュールを組んでいた。「僕は出る予定でいましたから。予定は分からないけど、“向こう”も行く気でいると思いますよ」。小平の言う「向こう」とは3月に結婚した古閑美保のこと。夫婦の力を合わせて、初めてとなる米国開催のメジャーに挑むつもりだ。