<男子ゴルフ:日本プロ日清カップ>◇最終日◇15日◇兵庫・小野東洋GC(7158ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 涙、涙のツアー初優勝だった。プロ16年目の河井博大(39=フリー)はウイニングパットを決めると、研修生時代をともに過ごした松村卓キャディー(37)と抱き合った。優勝インタビューでは「いやあ、やりました。本当に長かったです…。すみません…」と、何度も涙で声が途切れた。4日間の平均飛距離は268・75ヤードで52位ながら、ピンチで何度も好パットを決めてビッグタイトルをつかんだ。「僕は研修生を兵庫の広野GCでやって、プロになってからも近くの小野GCでお世話になった。ここは第2の故郷というイメージがあります。兵庫で勝てたのは、これ以上ないほど、うれしいです」と、涙声で喜びに浸った。