ゴルフ場運営大手「福岡センチユリーゴルフクラブ」(福岡市中央区)が、福岡地裁に民事再生法の適用を申請し、財産保全命令と監督命令を受けたことが28日、分かった。代理人の弁護士によると負債総額は約340億円。連鎖して民事再生を申請した関連会社も含めると約425億円となる見込み。

 同社は1990年、福岡県朝倉市にゴルフ場やホテルを備える「福岡センチュリーゴルフ&リゾート」をオープン。定期的にプロゴルフのトーナメント会場となり、今年5月にも女子プロゴルフ「フンドーキンレディース」を開催した。

 東京商工リサーチによると、知名度上昇などで会員数を伸ばし、93年には約17億円の売上高があったが、景気悪化に伴うゴルフ人口の減少などで業績は低迷。2000年に会員権の償還を延期したが、その後、預託金の返還訴訟が相次いでいたという。