<ゴルフ:日本女子アマチュア選手権>◇最終日◇27日◇仙台CC(6317ヤード、パー72)

 7月の女子プロテストを受験する藤本麻子(19=山陽GC)が、初優勝を果たした。岡山・作陽高の2年先輩・東香里(20=同大3年)との決勝で、7ホール目から3連続アップで波に乗り、30ホール目でバーディーを奪って8アンド6で快勝。アマ頂点のタイトルを手土産に、プロの舞台を目指す。3位決定戦では、中田順子(19)が19ホール目で綾田紘子(21)を下した。

 まったく表情を変えずにいた藤本が、初めて笑顔を見せたのが30ホール目、1メートルのバーディーを決めた瞬間だった。「やっと勝てた」。高校の先輩に快勝。最近は「優勝候補」に挙げられながら届かなかった頂点に、6度目で最後となる挑戦でたどり着いた。

 7月のプロテストを受験するため、この大会の出場は最後と決めた。作陽高を卒業後、プロテストを目指して自宅がある岡山・津山市で朝10時から夕方までゴルフ漬け。「プロと差がある」というアプローチ、パットに大半の時間を割く。「成果が出たと思います」。

 12月中旬から約1カ月、アマの試合で知り合った昨年全米女子プロ覇者の曽雅■(台湾)を「1人で行った方が自分のためになる」と、単身米カリフォルニア州に訪ね、ともに練習、自分のモチベーションも高まった。

 マイケル・ジャクソンさん死去の報を知らず「え?

 ホントですか」。今大会に勝つことに集中していた。次の大きな目標はプロテスト合格。「トップ合格を狙いたい。日本で経験を積んで、米国に行きたい」と、夢は膨らんでいる。

 ※■は女へんに尼