宮里藍(24=サントリー)が台風18号を味方に、06年9月ミヤギテレビ杯ダンロップ以来の国内勝利を目指す。7日、SANKYOレディース(9日開幕、群馬・赤城CC)の練習ラウンドで雨の中、18ホールを回った。8日のプロアマ戦は地元選手優先の主催者の意向で国内ツアーでは初めて出場しないため、ハーフを回った6日を含めて2日間で計27の練習ラウンドを消化。「集中して、しっかりコースを見ることができた」と速いグリーンの感触を入念に確かめた。

 欠場するプロアマ戦は台風の接近で中止の可能性が出てきた。中止となればそこでコース攻略を練る予定だった選手にとっては大きなダメージ。前週は公式戦(国内メジャー)の日本女子オープンだったため、現地入りを遅らせた有力選手も多い。大会3日前に現地入りし、練習ラウンドを十分にこなした宮里には有利になる。前週の日本女子オープンは初日こそ出遅れたものの、3日目、最終日とスコアを伸ばし、単独3位で、米ツアーで賞金女王を争う実力を見せた。「プロアマ戦がない分、集中してしっかり調整できた」と宮里の表情にも余裕が漂っていた。