<女子ゴルフ:ニトリレディス>◇初日◇27日◇北海道・桂GC(6523ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 プロレスラー木戸修の長女、愛(めぐみ、20=フリー)が、自己ベストの67で、ツアー最高位2位発進した。後半アウトでは、上田桃子(24)との合宿で教わった、クラブを短く持つショットが4バーディーにつながるなど、6バーディー(1ボギー)を奪った。今季未勝利の諸見里しのぶ(24)が7アンダーで首位。同組対決で注目の双子姉妹、久保啓子、宣子(ともに23)はスコアも同じ2オーバー56位に並んだ。

 会見場に置かれたマイクにも「地声でいきます」と、木戸は胸を張ってこたえた。自己ベスト67の要因を聞かれ「(後半戦が始まった)NEC軽井沢72の前に3日間、広島の海で上田桃子さんと合宿させてもらって教わったことと、リフレッシュできたことだと思います」と明かした。

 昨年の最終予選会38位になり、前半戦18試合にフル出場。しかし、予選通過5回、最高は46位に終わり「悔しい結果」と振り返る。上田から「気持ちを表に出すと空回りするタイプだから」と諭された。後半戦は2試合連続予選通過中。この日、風が出てきた後半アウトで「風が気になる時はグリップを短く持った方がいい」と言われたのを思い出した。グリップの頭近くを持ち「しっかり振った」ところ、4バーディーにつながった。

 「(パンツの)すそ上げをしたことがない」というスラリと伸びた足と、172センチの長身は大器を予感させる。父の木戸修からは「頑張ればいい日が来る」と言われている。「物心ついたころから父の試合を見ていました。闘争心がついたかな」と笑った。「父と桃子さんにいい報告をしたい」というのが、この大会最大の目標だ。【赤坂厚】