第2の人生は、女格闘家!?
先月27日に今季限りでの現役引退を発表した女子プロゴルファー、古閑美保(29=京セラミタ)が5日、群馬・吉井CCで会見を行い、引退後の夢を明かした。ゴルフの指導者やスポーツリポーターへの憧れを語りつつ「キックボクシングもしたい」と仰天告白。これにK-1の谷川貞治イベントプロデューサー(50)も「ぜひオファーを出したい」と熱烈歓迎した。古閑は明日7日に同CCで開幕する日本女子ツアーのSANKYOレディースに出場する。
涙はない。明るく天真らんまんな古閑らしく、引退会見は笑いに包まれた。声を弾ませたのは、今後やりたいことを問われた後だった。
「趣味を多彩にしたいんです。ゴルフはもう極めて、上手だからいいんです。キックボクシングをしたい!」
えっ、まさかの格闘家転身!?
試合に出るの?
色めく報道陣に「出ないですよ」と笑顔で否定したものの、秘める能力は半端じゃない。「『センスある』って言われたことがあるんです」と、格闘関係者から太鼓判を押されていた事実を明かした。K-1も「昔から好きで、よく見る」と話した。
古閑と言えば、ゴルフを始める前の3歳から野球に打ち込み、少年野球ではエースで4番。当時は現ソフトバンクのストッパー馬原から本塁打を放った逸話も持つ。身体能力の高さは、女子プロゴルファーでも屈指の存在だ。奈良公園の鹿には涙目で逃げ回ったこともあったが、本格的にキックボクシングの指導を受ければ、趣味の域で収まらないかもしれない。
好奇心旺盛な性格だけに、興味は格闘技だけにとどまらない。「バイクの免許も取りたいし、ベリーダンスもやりたい。料理教室にも通いたい」と、引退後のプランを続々と挙げた。もちろんゴルフの振興にも力を入れるつもりだ。「私、レッスンは上手じゃないけど、子供たちにゴルフの楽しさを広めたい。いろんな施設を回りたい」。早ければ今年末にも全国行脚を始める。ゴルフ解説者や、スポーツリポーターの仕事にも「いろいろ勉強してやってみたい」と関心を示していた。
「(彼氏は)いない」という私生活も、時間ができれば夢は広がる。早くも心に余裕ができたのか「婚活に力を入れるわけじゃなくて、自然な出会いがいい。あえて行かない方がいい。自然に巡りあいたい」と、理想の恋愛を語った。
引退後も何かと注目を集めることも覚悟している。「普通の女性としては一生、生きていけないことに最近気付いた。私は私なりに、思ったように生きて行きたい」。結婚リングをつけて甘い生活を送るのか、あるいはリングの上でまさかのファイトを繰り広げるのか…。突然の引退表明で世間を驚かせたように、第2の人生も古閑らしく、楽しみながら歩んでいく。【木村有三】
古閑美保(こが・みほ)1982年(昭57)7月30日、熊本市生まれ。坂田信弘主宰の坂田塾1期生として、10歳からゴルフを始める。中2で日本ジュニア優勝。00年から清元登子に師事し01年米ツアー武富士クラシックでプロデビュー。08年は最終戦LPGAツアー選手権リコー杯で優勝し、大逆転で初の賞金女王に。ツアー通算12勝。生涯獲得賞金は5億6365万3238円(歴代15位)。167センチ、60キロ。

