石川遼(22=CASIO)が9日、17日開幕の全英オープン選手権(英国・ロイヤルリバプールGC)に出場する意思を固めた。6日に国内ツアーの長嶋茂雄招待セガサミー杯で優勝。世界ランクが76位まで浮上し、繰り上がり優先順位1位になった。さらに世界ランク18位のストリッカー(米国)の欠場が決まり、出場権が回ってきた。5月末締め切りの出場選手登録を済ませておらず、実際に権利を行使できるかどうか慎重に確認していたが、問題ないため出場を決めた。

 石川は目先の試合の結果にとらわれず、レベルアップをはかりたいと、6月第3週のトラベラーズ選手権を最後に米ツアー転戦を一時中断。帰国して北海道で合宿に入り「今年の全英のことは忘れて、練習に専念したい」と話していた。

 夜には自身の公式ホームページを更新し「当初はあと2週間みっちり打ち込む予定でしたが、イギリスに行ってまいります。出場資格を得たからには全力でがんばるのみです。日本人選手もたくさん出場するので、日本のゴルフファンのみなさんに盛り上がってもらえるようにがんばります!」とコメントした。今週末に英国入りする予定だ。<石川の全英オープン>

 ◆09年=予選落ち

 第1日はウッズと同組で、21位と好発進。大会主催者や現地メディアから絶賛された。だが第2日は特有の強風に大苦戦して通算6オーバー146の85位で予選落ち。

 ◆10年=最高27位

 最終ラウンドで5バーディー、3ボギーの70、通算2アンダー286で、前日の41位から大幅に順位を上げて27位。メジャーで初めての通算アンダーパー、決勝ラウンドでも自身初のアンダーパーをマークした。「上達した感触がある」と本人も納得。

 ◆11年=ワースト

 第2日に海外メジャー自己ワーストの80をたたいた。通算14オーバー154の147位で予選落ち。上位進出が目標だったが、本番は硬いフェアウエーや強風に対応できず。

 ◆12年=連続落ち

 予選ラウンドはワトソンらと同組。4オーバー115位で第2日を出た。しかし3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で通算6オーバー146の109位。メジャー5戦連続予選落ちとなった。