F1の今季総合王者ルイス・ハミルトン(マクラーレン)の父アンソニーさん(44)が、黒人であることを理由に親子で人種差別を受け続けてきたことを打ち明けた。息子は23歳300日の史上最年少で王者になったが、各地で差別的なヤジを受けることも多かったという。「ここ(F1界)には我々の居場所はない、と思ったことがあった。ルイスには言わず、『世界はこんなはずではない』と自分に言い聞かせてきた」。差別に打ち勝って黒人初の総合王者になったハミルトンは「人種は意識しないが、自分の活躍が黒人を勇気づけたのであればうれしい」と話した。