「とにかく明るい高谷」は、勝負パンツで世界一を目指す。

 レスリング男子フリー、グレコの日本代表が26日、世界選手権(9月7日~・米ラスベガス)に向けて都内で練習を公開。フリー74キロ級で昨年2位の高谷惣亮(26=ALSOK)は「金メダルしか狙っていない」と言いながら「本番はこれで勝負です」と、ド派手なパンツを披露した。

 シングレットと呼ばれるレスリングのユニホームの下にはスパッツや水着を履くのが普通で、高谷は競泳用水着、いわゆるVパンを愛用している。「VパンのVはビクトリーのVですから」と、うれしそうに言った。これまでも派手な色の物を使っていたが、世界選手権に向けて新調。原色がちりばめられた思い切り派手なものを購入した。

 「もし相手に引っ張られてパンツが見えてしまった時に、派手な方がいいでしょ」と冗談交じりに話したが、見えないところにまでこだわるのが高谷流。体に対するこだわりも相当で、この日も練習終了後に1人肉体強化のトレーニングに向かった。見た目の派手さの陰で続ける地味な練習。ともに高谷の強さの源だ。

 勝負パンツを指さしながら明るく言った「安心してください、はいてますよ」のギャグ。笑顔の中で目だけは「安心してください、勝ちますよ」と自信たっぷりだった。