女子レスリングの伊調馨(31=ALSOK)が、初めて指導者への思いを明かした。

 伊調は26日、日本チームの一員としてヤリギン国際大会(28日開幕・ロシア)に出発。リオデジャネイロ五輪代表5選手では唯一の参加だが「将来、伝える立場になった時のために内容を求めたい」と話した。これまで将来についてあまり語らなかったが、自身のレスリングを追求する過程で指導者も意識したようだ。「子どもたちやジュニアに伝える使命感はある。責任重大ですね」。史上初の五輪4連覇よりも「中身が大事になる」という「求道者」は、日本の女子レスリングの未来のためにもレスリングを極める。