女子は女王、高梨沙羅(クラレ)が、2回合計268・7点で2位伊藤有希(土屋ホーム)に68・6点差をつける圧勝劇で連覇を果たした。

 1回目に女子の最長不倒となる134メートルでトップに立つと、もう独り舞台だった。2回目も高く飛び出し、130メートルで着地。ただ1人K点を越えるジャンプを2本そろえ貫禄勝ちした。「1回目はミスしたが、2回目に修正できた。気持ちの切り替えが少しずつできるようになった」と夏の成果を口にした。

 前日29日には日本ハムが10年ぶりに日本一に輝いた。同じ故郷のプロ球団の大一番はテレビで観戦。「やるべきことをやってベストを尽くしたいので…」と大会に備え早めに就寝し、優勝の瞬間は見届けられなかったが、早朝、テレビで確認すると「最後の最後まで諦めず粘りをみせたパワーというのはジャンプにもつながる」と刺激にしていた。

 男子は伊東大貴(雪印メグミルク)が初優勝した。小林陵侑(土屋ホーム)が2位。葛西紀明(土屋ホーム)は竹内択(北野建設)とともに6位だった。