日本女子の平昌五輪3枠が消滅した。上位2人の順位合計は「16」で、3枠獲得の条件となる「13」をオーバーして、五輪出場枠は2に決定。06年トリノ五輪から守り続けてきた「日本女子五輪3枠」の伝統がついに途切れた。

 SP15位で12番滑走の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が合計197・88点(フリー138・29点)で5位。

 SP12位で14番滑走の本郷理華(20=邦和スポーツランド)が合計169・83点(フリー107・28点)で16位。

 SP9位で18番滑走の樋口新葉(16=東京・日本橋女学館)が合計188・05点(フリー122・18点)で11位だった。

 3枠を取るためには、上位2人の順位合計が13以内が必要。SPを終えて21と窮地に追い込まれていた。フリーで巻き返しをはかったが、上位2人である三原は5位、樋口は11位で合計順位が16だった。

 昨年12月の全日本選手権後に選出された女子代表3人のうち、GPファイナル2位など大舞台で結果を残している宮原知子(19=関大)以外の三原、樋口の初出場の2人はシニア1年目で経験も浅いため、枠取りの不安はあった。左股関節痛で欠場した宮原の代わりとなった本郷は3年連続出場だが、左くるぶしのけがが完治しておらず、本来の力を出せない状態だった。

 現在、今回欠場しているエースの宮原、2大会連続出場の浅田真央(26=中京大)、来季からシニアにあがる世界ジュニア選手権2位の本田真凜(15=大阪・関大中)、同3位の坂本花織(16=神戸FSC)らが平昌五輪出場への意志を表明している。3枠を逃したことで、国内での争いはさらに激しさを増すことになった。

 日本連盟による代表選考基準はまだ決まっていない。男女3枠だったソチ五輪時の基準は、まず全日本選手権出場が必須。その上で、1人目は全日本優勝者、2人目は全日本2位、3位とグランプリ(GP)ファイナルの日本人表彰台最上位者の中から。3人目は2人目の選考から漏れた選手と、全日本終了時の世界ランク上位3人、ISU今季最高得点の上位3人の中から、という内容だった。