来年平昌五輪女子スピードスケートメダル候補の高木美帆(22)が1日、母校日体大の辞令交付式に出席し、助手の辞令を受けた。

 元五輪代表でスケート部部長の青柳徹氏の研究室助手になる。任期は3年だが、平昌五輪までの1年は競技に専念し、メダル獲得までの軌跡を今後の研究にもつなげていく。

 今月からは拠点を故郷に近く、強化用リンクもある帯広に拠点を置く。大学側の全面バックアップを受けながら、スケートに打ち込む。「社会人として責任は大きくなるが、スケートに対しては、今までと変わらず、平昌に向けていくだけ」と意気込む。

 昨季はW杯の女子団体追い切りは種目別で総合優勝。1000メートルは総合2位、1500メートルは3位。2月のプレ五輪となった世界距離別選手権1500メートルでは銅メダルを獲得するなど、飛躍の1年になった。

 前回ソチ五輪は落選。その悔しさは忘れたことがない。「当時はスケートに全てを懸けるとの、強い思いができていなかった。その悔しさを胸にかかえて、後悔しない道を歩み、大きな舞台では最高のものを出し切りたい」と、前回ソチのリベンジを誓った。