日本リーグを開催する各スポーツ競技団体が集まった日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長(80)が30日、東京都に対して激怒した。

 同機構の総会、理事会で2期目の会長職の再任が決定。その後、東京五輪会場の有明アリーナを利用するスポーツ団体中心のアリーナスポーツ代表者会議に参加した。

 同機構はコンサートプロモーターズ協会と共同で、20年東京五輪後に有明アリーナの運営権を民間に売却する「コンセッション方式」に参加する意向を持つ。そのためにも、川淵会長は「有明アリーナを世界最先端のアリーナにしたい。せっかく造るなら、見る人のことを考えたものにする。それがアリーナ文化につながる」と持論を述べた。

 会議には東京都のオリンピック・パラリンピック準備局の2人も参加。すでに設計計画が終わっていることを聞くと、川淵会長の表情がこわばり始める。「設計が決まって、変更できないのはおかしい。将来赤字を垂れ流すのでは意味がないし、レガシーにならない。今ある予算の中で変更は可能なはず」と話した。

 今後の展開次第では、川淵会長が小池都知事に直談判する可能性もある。