日本大の大塚吉兵衛学長は25日、アメリカンフットボール部の選手が悪質な反則を犯した問題を受けて都内の同大本部で記者会見を開いた。その中で、報道陣から同じ質問を繰り返されて、怒りを見せた場面があった。

 大塚学長は質疑応答の中で、反則行為を実行したのは内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)から指示を受けたからなどと告白した宮川泰介選手(20)の会見を見て、どう思ったかと聞かれ「相当、真面目な男…学生なんだろうと想像するだけ。(宮川選手が学生生活に)復帰したら所属学部に行って話を聞きたい」と語った。

 その後、会見開始から2時間がたとうとしている中で、宮川選手と会う気持ちはあるかどうか、問う質問が出た。1度、その件について語っていた大塚学長は、質問した記者に「あなた、話、聞いていなかったんですか?」と言い放ち、その後「(宮川選手は大学に)戻ってくる意思があるようだ。戻ってくるなら彼と話を…と、話したと思いましたけど」と答えた。

 その後、司会が「同様な質問も多いでしょうけど、残り1、2つ…先般のようなことは申し上げません」とシャットアウトまではしないまでも会見を終わりたい意思を示した。そして「学長1人で、2時間、会見を続けております」などと丁寧にアナウンスし、学長の負担もにおわせた。【村上幸将】