2004年アテネ五輪の体操男子団体総合で日本の28年ぶりの金メダル獲得に貢献した冨田洋之(27=セントラルスポーツ)が10日、東京都内で記者会見し、現役引退を表明した。

 スーツ姿の冨田に涙はなかった。いつも通りの落ち着いた口ぶりで、引退という大きな決断を語った。会見の詳細は以下の通り。

 -引退を決めた要因は

 冨田

 能力的に落ちていくことを感じながらのここ何年間だった。理想としてきた美しい体操を自分の中で演技することが難しくなった。種目別でとも考えたが、オールラウンダーの道から外れてしまうと感じたので、けじめをつけた。

 -引退を決めた時期は

 冨田

 (北京)五輪が最後になるだろうという気持ちがあった。はっきりといつ決めたというのはないが、終わってから、じっくり考えて決めた。

 -印象に残る試合は

 冨田

 それぞれの試合にそれぞれの思い出がある。その中で一番を決めることはできない。

 -体操とはどういうものだったか

 冨田

 演技している状況が、自分にとってはすべてを素直に表現している時間だった。

 -20年の競技生活を振り返って

 冨田

 小さいころからずっと、少しでも上手になりたいという気持ちで続けてきた。そんな自分が五輪に出て、世界大会でも結果を残せたことはうれしく思う。ファンの方にも多くの声援をもらえ、いい体操人生だった。