ノルディックスキーの世界選手権で26日に行われるジャンプ男子ラージヒル(HS134メートル、K点120メートル)予選と複合団体の出場選手が25日決まり、ジャンプは19歳の栃本翔平(雪印)が今大会初出場することになった。

 残り3人は岡部孝信(雪印)葛西紀明(土屋ホーム)伊東大貴(サッポロスキッド)。湯本史寿(東京美装)は外れた。

 栃本がチーム内での選考を勝ち抜いた。公式練習では持ち味の大ジャンプはなかったが、すべてK点を越える安定感が評価された。「失敗できないので、集中して飛んだ」とほっとした様子だった。

 怖いもの知らずの高校生だった2年前の札幌大会では、団体の銅メダリストになり、ラージヒルでは日本勢最高の16位。しかし、今季はW杯で思うような成績が出ていないため、自信が揺らいでいるようだ。「今はW杯も回って自分の位置を知っている。前回より上に行くのは難しいが、できることはやりたい」と静かに話した。

 複合は22日の個人(前半飛躍ノーマルヒル)で5位入賞の小林範仁、同6位の湊祐介(ともに東京美装)と加藤大平(サッポロノルディックク)渡部暁斗(早大)の4人。距離の調子が上がらない高橋大斗(土屋ホーム)は外れ、28日の個人(前半飛躍ラージヒル)に向けて調整する。