福岡国際マラソンは6日に福岡市の平和台陸上競技場を発着点とし、来年11月のアジア大会(中国・広州)日本代表選考会を兼ねて行われる。

 5年前の優勝者で昨夏の北京五輪代表だった尾方剛(中国電力)が気管支炎で欠場となったため、日本勢の期待を背負うのは昨年4位の佐藤智之(旭化成)となる。2007年世界選手権出場の28歳は2時間9分台の自己記録を持ち、今回はどんな走りを見せるか注目される。

 優勝争いは北京五輪銅メダリストのツェガエ・ケベデ(エチオピア)が軸か。昨年は大会新となる2時間6分10秒で制し、自己最高記録は出場選手最速の2時間5分20秒。平たんなコースで好時計を期待したい。続くのは2008年のシカゴ・マラソンを2時間6分25秒で勝ったエバンス・チェルイヨット(ケニア)だろう。

 面白いのは初マラソンのメクボ・モグス(アイデム)。山梨学院大時代に箱根駅伝でエースとして活躍した速さを発揮できるか。大会のペースメーカーの1人はマラソン転向予定のある中長距離の実力者、三津谷祐(トヨタ自動車九州)が務める。(共同)