瞬発力とスピード勝負となるカヌーのスプリント世界選手権(ポーランド)で日本勢初のメダルを獲得した北本忍(33=富山県体協)が24日、帰国した。2012年ロンドン五輪の実施種目になった女子カヤックシングル200メートルで強豪と競って3位に入り、成田空港で「半年間、この短距離1本で練習してきた」と成果を喜んだ。
決勝に残った9人は大半が欧州勢。激流を攻略するスラロームと違い、スプリントは穏やかな水上で速さを競う。北本は得意のスタートで好位置につけると、ハンガリーとウクライナの両五輪金メダリストに次いでゴール。女子カヤックペア500メートルで5位入賞した北京五輪後から「心肺機能よりパワーが重要」と週5日の筋力強化に取り組んだ底力が出た。
カヌーは文部科学省が五輪メダル量産を目指して医科学分野から特別支援する「マルチ・サポート事業」の競技種目に選定された。今回の遠征でも映像分析や専属トレーナーのスタッフが同行。北本は「体のケアやフォームの修正で役立った」と効果を強調する。
昨年5月のワールドカップ(W杯)のカヤックシングル500メートルで日本勢初優勝を経験。ことし5月のW杯でも同200メートルで3位に入った。「体が大きくなくても可能性がある」という競技で11月の広州アジア大会の金メダル、五輪の表彰台と夢は膨らんでいる。



