準強姦(ごうかん)容疑で柔道の五輪金メダリスト内柴正人容疑者が逮捕、送検されたことを受け、同容疑者が選手時代に住んだ宮崎県延岡市は12日、JR延岡駅前に設置してある手形モニュメントを近く撤去すると発表した。

 延岡市によると、内柴容疑者は旭化成の選手として一時期、同市に居住。モニュメントは市がアテネ五輪出場を記念して2004年に作製した。しかし、同容疑者は未成年者に飲酒させるなどしたとされ、「反社会的行為があった際は撤去する場合がある」との規定を適用することにした。

 一方で、延岡市が内柴容疑者の五輪金メダル獲得などを機に4回贈った「アスリートタウン延岡スポーツ特別賞」については、具体的な成果に対する表彰として取り消さない方針。

 同市は、五輪やパラリンピックに出場した地元にゆかりのあるスポーツ選手ら計41人について、手形や足形を縦約40センチ、横約25センチのモニュメントにして延岡駅前に設置している。

 内柴容疑者をめぐっては、熊本県が8日、2つの県民栄誉賞を取り消している。