柔道の世界ランク上位者で争うマスターズ大会に出場した日本選手が16日、成田空港に帰国した。日本人対決となった女子48キロ級決勝で、浅見八瑠奈(23=コマツ)に競り勝った福見友子(26=了徳寺学園職)は「私にとっては優勝しかなかった。内容は満足いかないが、勝つことに意味があると思った。とりあえず、先が見えて良かった」と振り返った。直接対決の連敗を3で止めて、五輪代表争いに踏みとどまった。

 一方、勝てば五輪代表が決定的だった浅見は、出発前に痛めた左膝の影響もあって調子を発揮できなかった。「そんなに人生はうまくいかない。(五輪レースは)なるようにしかならない」と落ち込むことなく、気持ちを切り替えていた。

 今後、福見は2月のグランドスラム・パリ大会(2月4、5日)に出場。浅見は治療に専念するため、出場を回避することが決まった。