フィギュアスケート元世界女王の安藤美姫(25)が1月1日付けでトヨタ自動車を退社していたことが10日、分かった。自身の公式フェイスブックで、所属契約満了が完了したことを報告した。

 06年から毎年契約を更新しながら社員スケーターとして歩んできたが、11、12年と連続して公式戦に出場することができず、社員としての義務を果たすことができなかった事が契約満了とした理由だとしている。

 トヨタ自動車側からはソチ五輪までの支援の申し出があったが、やはり公式戦出場がかなわなかったため、今回の決断になったという。

 安藤はメッセージの中で、「06年の全日本選手権でケガをした後、新入社員のみなさんが贈ってくれた千羽鶴と寄せ書き」は宝物であり、また「10年の長野での全日本フィギュアスケート選手権に、バスを連ねて応援にきてくださった社員のみなさん」がいたからこそ優勝できたと感謝の言葉をつづり、「来季も応援してくださったみなさんの顔を思い出しながら、試合に出場するつもりです」とし、引退については触れなかった。