<フィギュアスケート:世界選手権>◇5日目◇27日◇イタリア・トリノ、パラベラ競技場◇女子フリー

 直接対決はこれが最後?

 五輪女王の金妍児(19=韓国)は、SP7位からフリー1位と巻き返したが、浅田真央(19=中京大)を抜くことができなかった。浅田とのライバル関係について「このような強い関心の中でともにプレッシャーを受けてきたが、それを克服してきた。お互いに頑張ってきたと思う」と、過去形のような話しぶりだった。

 フリーでも序盤は完ぺきだったが、3回転サルコーで転倒、2回転半も抜けてしまい0点となるなど、五輪時からは約20点も落ちた。それでも「世界選手権で初めて銀メダルが取れてよかった」と落胆せず。五輪金の達成感から引退の可能性もあり、注目される今後の去就について「休んでから考えたい」と明言を避けた。