【メルボルン(オーストラリア)13日=吉松忠弘】世界の錦織が金の雨を降らせる!
男子テニス世界ランク5位の錦織圭(25=日清食品)が、今度は南半球最大のカジノを動かした。19日開幕の4大大会今季初戦の全豪オープンを前にした16日、メルボルン市内にあるカジノ・ホテル「クラウン」で会見を開くことが決定した。異例のVIP扱いとなる。本番に向けて練習を再開した錦織は、今日14日に非公式戦のクーヨンクラシックに出場する。
錦織が行くところにお金も動く。南半球で最もビッグマネーが乱れ飛ぶクラウンカジノ。ラスベガスをしのぐといわれるド派手な舞台が、全豪に向けた会見の場となる。通常なら試合会場の会見場が使われるところだが、宣伝効果を狙ったクラウンカジノ側との思惑が合致した。世界のスターとなった証しでもある。
昨年9月の全米に準優勝して以降、国内では錦織関連の商品が売れ行きを伸ばし、テレビの視聴率もうなぎ上り。錦織フィーバーはまさに社会現象ともなっている。昨年11月に発表した新作ラケットは、先行予約だけで過去の数倍だ。地上波で中継した同月のツアーファイナル準決勝のジョコビッチ戦は、日本時間午後11時開始の深夜枠にもかかわらず、15・2%という驚くべき数字をたたき出した。
その錦織を世界は放ってはおかない。特に全豪は、アジアと太平洋地域の4大大会をうたっており、その大会にあって錦織は今年の最大のスターだ。大会のプログラムには、所属先の日清食品が広告を出稿。関係者によると「日本企業の広告は珍しい」と言う。
昨年は賞金だけで443万9218ドル(約5億3270万円)を稼いだ。生涯獲得賞金は805万2749ドル(約9億6600万円)になる。ただ、お金には無頓着だ。全米の準優勝で契約するユニクロから1億円のボーナスが出たが、使い道について「まったく考えていない。引退してからお世話になった人たちに恩返ししたい」と発言した。
シングルス4強、ダブルス準優勝だったブリスベン国際を終えて、12日にメルボルン入り。この日から全豪に向け、試合会場で本格的に始動した。約1時間の練習では、地元の若手選手を相手にタイブレーク方式の実戦練習を行ったが、表情は真剣そのもの。コート周りの設営スタッフに「動かないでほしい」と注意する場面もあり、気持ちも本番モードに突入した。


