日本相撲協会は20日、理事会に承認されていない2008年度決算の監査報告書の要約版を文部科学省に出していた経緯と理由を記した報告書を、文科省に提出した。

 提出期限のこの日、相撲協会職員が文科省を訪れた。報告書は武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)と、監査報告書をまとめた吉野準監事による2種類。要約の理由について同理事長は「理事会で報告する機会はあったが、同一内容の要約版であるため、その必要はないとの認識で報告しなかった」と記している。

 説明を受けた文科省競技スポーツ課は「疑問に答えてくれているので納得した」と返答。監事増員など運営の改善を求めていた件については「議論をして適宜報告してほしい」とした。