【2002年】

 ◆1月16日

 「チクショー!

 クソッ!」(初場所4日目、張り手を連発し大関栃東が鼻から大量に出血し待ったがかかった。その後の敗戦に悔しさを爆発させた)

 ◆3月14日

 「前回みたいにむちゃくちゃ突っ張ることも考えたけど、作戦勝ちだな」(春場所5日目、先場所流血させた栃東相手に自ら差しに行き勝利したことに)

 

 ◆3月23日

 「1つ?

 2つくださいよ。お願いしますよ」(春場所14日目、5連勝で10勝目。3賞獲得について聞かれ)

 ◆6月24日

 「人間的な面をしっかりしたい。派手なポーズは封印だ」(師匠高砂親方から「人間として成長してほしい」と大関獲りの心得を説かれ…)

 ◆7月24日

 「大関の名に恥じぬよう、一生懸命頑張ります」(最速の所要22場所での大関昇進を果たした。伝達式での口上はストレートに気持ちを示した)

 ◆9月18日

 「やさしい相撲をした。ケガをした右足を狙えなかった」(秋場所11日目、長期休場明けの横綱貴乃花に挑戦も上手投げで完敗)

 ◆11月22日

 「重いものをとっちゃった」(九州場所13日目、初土俵から24場所での最速優勝。師匠の涙声の祝福に、うるんだ目を隠すようにうつむいた)【2003年】

 ◆1月19日

 「馬から落ちたら大けがするから、乗っているときは緊張感を保たないといけないんだ」(初場所8日目、23年ぶりの4場所連続ストレート給金も気を引き締めた)

 ◆1月25日

 「丸刈りの頭のことを考えた」(初場所14日目、横綱昇進を決定づける2場所連続優勝。17歳を前に髪を刈りモンゴルから相撲留学してきた。厳しいけいこに耐え、つかんだ最高位に涙が止まらなかった)

 ◆1月29日

 「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(横綱昇進の伝達式での口上。高砂親方からは「日本の心」を入れるよう言われ、練習したが本番ではうっかり外してしまった)

 ◆3月23日

 「横綱のプレッシャーはあった。とにかく休みたい」(春場所千秋楽、新横綱の成績は10勝5敗と不本意な成績)

 ◆5月19日

 「なかなか手をつかないんだ、アレが」(夏場所9日目、旭鷲山に金星配給。立ち会いでタイミングが合わずいら立ち隠せなかった。モンゴルの先輩を「アレ」呼ばわりし、「品格」なく悔しがった)

 ◆5月26日

 「土俵を指さした行為は完全に自分の失敗。悪い面だった」(夏場所9日目の勝負後の行為について、初めて公の場で反省)

 ◆7月10日

 「横綱だからそんな相撲取れる立場じゃない。一生懸命にやった。最後まであきらめずにという気持ちだった」(名古屋場所4日目、因縁の旭鷲山のまげをつかみ横綱としては初の反則負け、取組後、朝青龍のひじが旭鷲山のバンのミラーに当たり損傷するハプニングも)

 ◆7月13日

 「兄と年も同じだし、もうおまえとはもめたくないと言ったけど『おまえとは何だ』と言われた」(名古屋場所8日目、旭鷲山と風呂場でぶつかったことで乱闘騒ぎに。先輩との確執の深さをうかがわせた)

 ◆7月30日

 「これでいいかな」(報道陣の前で旭鷲山と握手。和解を強調した)

 ◆9月19日

 「スタミナ切れはあるかもしれない。今まで8、9連勝した後に星を落とすことが多かったから」(秋場所13日目、栃東に寄り倒され連敗。珍しく弱音を吐いた)

 ◆12月22日

 「大事なところでいいかげんなことをした。私が一番よく分かってます」(無断でモンゴルに帰国、先代高砂親方の葬儀を欠席。再来日後、故人の自宅に直行し涙を流し遺族に謝罪した)【2004年】

 ◆1月6日

 「自分でも反省しているし、体で感じました」(横綱審議委員の渡辺恒雄氏から引退勧告を突き付けられ、葬儀の無断欠席など、一連の自分の行動を謝罪した)

 ◆1月18日

 「風邪がライバルというのもおかしいけど」(初場所7日目、無傷の7連勝でもはや敵は風邪だけ?)

 ◆1月26日

 「連続優勝を味わいたい。僕がやるのは土俵の上です」(初場所で全勝優勝も、横綱審議委員会での話題は一連の問題行動。しかし、圧倒的強さで横審委員を黙らせた)

 ◆3月28日

 「大阪、ありがとう!」(春場所千秋楽、全勝で2場所連続優勝を飾り)

 ◆5月14日

 「これで明日から自由にやるよ」(夏場所6日目、北勝力に敗れて連勝が35で止まる)

 ◆5月23日

 「逆転はうれしい。いつもとなんか違う。負けて正直悔しくて、借りを返したかった」(春場所千秋楽、連勝を止められた北勝力との優勝決定戦を制し3場所連続優勝を果たす)

 ◆7月5日

 「おいしいワインで育ったグルジアンパワーだな」(名古屋場所2日目、初顔の黒海に押し出しで勝ち)

 ◆7月18日

 「大横綱に並ぶ結果が出てうれしい。でもオレも(心は)日本人だよ」(名古屋場所千秋楽、外国人横綱初の4場所連続優勝を飾り)

 ◆7月23日

 「親方、おかみさん、ご近所の皆さん、付け人のみんな、それに私の妻に本当に迷惑をかけました。もうお酒は飲みません」(泥酔し部屋の玄関のガラスドアを壊して。「酒は飲まない」と宣言したのだが…)

 ◆9月5日

 「オレはいつでも歓迎してるのに誰も来ない。でも行くとパーッと逃げちゃうし…」(出げいこに来ても相手がおらず、逆に自分には誰もやって来ないことを嘆く)

 ◆9月23日

 「強くねえよっ、それだけだ」(秋場所12日目、得意としていた雅山に敗れ3敗目を喫し)

 ◆9月26日

 「負けた相手に全部ぶつけてやるから見てろよー!」(秋場所千秋楽、9勝6敗で場所を終え、来場所での奮起を誓う)

 ◆10月18日

 「できれば40歳までやりたいよ。あと16年かあ」(40歳まで現役宣言も…)

 ◆11月27日

 「本当に優勝したのかなってぐらい。こんなの初めて。とても楽な心境なんだ」(九州場所で優勝、年5場所優勝を達成し)