日本相撲協会の生活指導部特別委員会の外部委員などを務め、角界の薬物問題への対策で主導的な役割を果たした慶大大学院教授の大西祥平氏が18日午後4時21分、兵庫県姫路市の病院で死去した。57歳。死因は不明。相撲協会が19日に発表した。20日に近親者で密葬を行い、後日「しのぶ会」を執り行う予定。

 大西氏は時津風部屋の力士死亡事件を受け、2007年10月に発足した再発防止検討委員会(のちに改称)の外部委員に就任。元露鵬、元白露山が大麻に陽性反応を示した08年9月の抜き打ち尿検査や、その後の力士や親方を含む全協会員への尿検査の実施などに尽力した。

 また、相撲界へのドーピング検査導入にも力を入れていたが、昨年ごろから体調不良で相撲協会の会合を欠席することが目立っていた。