元横綱朝青龍関(29)が1日、東京・代々木第2体育館で行われたレスリング全日本選抜選手権を訪れた。男子グレコローマンスタイル96キロ級のプレゼンターを務め、親交のある吉田沙保里と談笑。「レスリングに関する質問だけ」という条件で取材に応じると、取り囲んだ報道陣に「久しぶりだな~、みんな」と、なぜか上機嫌だった。

 当初は吉田の出場する3日の観戦を希望していたが、同日は横綱白鵬がプレゼンターになっている。新旧横綱のニアミスを回避した?

 突然の訪問は、昨春からモンゴルレスリング協会の名誉会長を務めているからだという。「レスリングは子どものころにやったことありますよ。技の切り(まわしを切る動作)とか投げ技とかね」と相撲との共通点を説明。

 “朝青龍会長”は「最近ナショナルチームが日本に来たり、交流があるからね。スポーツを通じて日本とモンゴルが良くなる懸け橋にね」。レスリング選手への転向を聞かれると「ハハハ、それはないでしょう」と笑っていた。