大阪市西成区にある日本相撲協会の所有地の一部が、指定暴力団山口組系の組事務所として使われていた問題で、同協会は土地に隣接する賃貸先の土木建築会社と建物の所有者らに、目的外使用などを理由として建物の撤去と土地明け渡しを求める訴訟を3日、大阪地裁に起こした。

 協会側代理人の岡本岳弁護士らによると、土地は毎年3月開催の大相撲春場所で使う資材などを置く倉庫として使用。土木建築会社から「外階段用地として使う」との申し出を受け、1997年に約8平方メートル部分について賃貸契約を結んだ。

 しかし、今年5月、大阪府警からの連絡でこの建物が組事務所として使われていたことが判明。土地は階段として使われず、建物に取り込まれているという。

 協会側は「暴力団関係先という認識はなく、信頼関係が破壊された」と主張。すでに土地建物の処分や占有移転の禁止を求める仮処分を大阪地裁に申請し、同地裁は8月26日に仮処分執行した。