8日に東京・両国国技館で行われた力士らの健康診断で、受診した大関把瑠都は「本当に残念。楽しみにしていたファンはいっぱいいる」と複雑な表情で話した。

 春場所は昨年に大関昇進を決めた思い出の場所。「大阪場所をやるつもりで稽古をする。みんな一生懸命やっているし、自分もいい取組を見せられるように体をつくって頑張る」と言い聞かせた。ベテランの安美錦は「(膝の)けがは治せるけど、本場所で感覚を確かめられないのが不安だ」と話した。

 3月の春場所が開催されていれば再十両だった2人は悔しそう。元幕内の玉飛鳥は「自分は人生を懸けて相撲を取っているだけに残念。稽古をするしかない」と言葉を振り絞り、22歳の益荒海は「やっと戻れたのに悔しい」と視線を落とした。