<大相撲夏場所>◇6日目◇11日◇東京・両国国技館

 新入幕の千代大龍(23=九重)が注文相撲で1敗を守った。立ち合いで左へ大きくジャンプ。バランスを崩した碧山(25=春日野)を押し出した。変化の白星にも「飛ぶのは好き。変化して負けたら意味がない」と悪びれない。思い切りの良さも快進撃の一因だろう。

 春巡業中に右足首を剥離骨折。初日からの出場も危ぶまれていたが「土俵に上がると痛みはない」と勝負への集中力でカバー。「5勝1敗は出来過ぎ」と話すが、ふてぶてしい23歳は、まだまだ満足していないはずだ。