<大相撲夏場所>◇7日目◇12日◇東京・両国国技館

 ただ1人6戦全勝の大関琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)が、東前頭2枚目妙義龍(25=境川)に押し出しで敗れ、7日目にして全勝力士がいなくなった。妙義龍は、4大関を撃破して4勝3敗。新大関の鶴竜(26=井筒)は阿覧(28=三保ケ関)を寄り切って、1敗を守った。稀勢の里(25=鳴戸)も豪風(32=尾車)を一方的に押し出して6勝1敗。把瑠都(27=尾上)は関脇豪栄道(26=境川)に外掛けで敗れ、2敗に後退した。日馬富士(28=伊勢ケ浜)は、関脇豊ノ島(28=時津風)を上手投げで下し、臥牙丸(25=木瀬)を寄り切った琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)とともに、4勝3敗と白星を先行させた。横綱白鵬(27=宮城野)は豊響(27=境川)に、土俵際で逆転の小手投げを食い2敗目を喫した。豊響は涙の金星獲得となった。7日目を終え、1敗は琴奨菊、稀勢の里、鶴竜の3大関と、平幕の栃煌山(25=春日野)と宝富士(伊勢ケ浜)の5人となった。6連敗の小結豊真将(31=錣山)は、1横綱2大関を倒した小結安美錦(33=伊勢ケ浜)を寄り切って初日を出した。