<大相撲夏場所>◇千秋楽◇20日◇東京・両国国技館

 6大関で注目された今場所、ただ一人、勝ち越しを決めきれずに千秋楽を迎えた日馬富士(28=伊勢ヶ浜)が、結びの一番で横綱白鵬(27=宮城野)を送り出しで下し、滑り込みで給金を直した。「勝っても負けても自分の相撲を取ろうと思ってた。また努力して頑張らなくちゃね」と必死の一番を強調。笑顔が漏れたのは、支度部屋のテレビでモンゴル出身力士の先輩、旭天鵬の優勝を見届けた時。昭和以降、最年長優勝に「凄いね。面倒見も良くて、よく焼き肉に連れて行ってもらった」と、自分のことのように喜んでいた。