横綱朝青龍(27=高砂)が、東京地方裁判所の大法廷に立つ。15日、日本相撲協会と現役力士ら32人が、八百長疑惑記事を掲載した週刊現代の発行元の講談社などに、名誉棄損で損害賠償などを求めた民事訴訟の口頭弁論が東京地裁で開かれ、次回口頭弁論での原告側の証人に朝青龍が決まった。法廷は同地裁の法廷では最大で98人(一般傍聴券は50~60枚)の傍聴席のある103号法廷になった。

 この日の口頭弁論で、原告代理人の吉川精一弁護士が、朝青龍の証人申請を行い、同裁判所も認めた。現役力士、しかも横綱が裁判の法廷に立つのは異例中の異例。その目的を同弁護士は「一連の報道の主たる被害者は朝青龍関。八百長についての立証責任は被告側にあるが、八百長がなかったことを訴え、相手の名誉棄損を主張するには、朝青龍関本人の証言が必要になった」と説明した。

 吉川弁護士は、今月に入って朝青龍側と接触し、出廷の了解を得ている。夏場所5日目の取組後、朝青龍は「知らないよ。聞いてない。(裁判は)好きじゃないよ」と言ったが、既に大法廷に立つ決意は固まっている。日程は9月末以降になる見込みだ。

 いったんは8月5日に決まったが、閉廷後、当日に夏巡業が北海道で組まれていることが判明。そのため、原告、被告、裁判所であらためて日程調整を行うが、吉川弁護士は「協会の公式日程優先なので、秋場所後の9月末から10月になると思います」と話した。

 なお、記事を執筆した被告の武田頼政氏と、被告側の証人として、かつて八百長が存在すると週刊誌上などで主張した元小結の板井圭介氏も出廷する。