琴欧洲2秒で負けた/名古屋場所
<大相撲名古屋場所>◇初日◇13日◇愛知県体育館
先場所で初優勝を飾り、綱とりを狙う大関琴欧洲(25=佐渡ケ嶽)が、苦手の東前頭筆頭安美錦(29)に一方的に押し出され、早くも窮地に立たされた。
今場所最大の注目である琴欧洲の綱とりに、初日わずか2秒で黄信号がともった。苦手の安美錦に対し、立ち合いで先に手をついて待ったが、相手のタイミングで立たれた。頭で当たられ、強烈な右のど輪で上体を起こされ、そのまま電車道で押し出される惨敗。夏場所の腰を落として安定感のある姿は消えていた。
精神面の弱さが、立ち合いの迷いとなった。琴欧洲は「一瞬、『待った』かと思った。向こうは手をついていなかったでしょ」と話したが後の祭り。普段は琴欧洲をかばう佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)も珍しく怒りをにじませ「あんなこと教えていない。何であんなに先に仕切っているのか。考え過ぎだ」と厳しい言葉を吐いた。
昇進の最低ラインは14勝以上での優勝。綱とりへ、もう1敗もできなくなった。北の湖理事長は「自分の仕切りを変えちゃいけない。でも、まだ始まったばかり。気を落とすことはない」といちるの望みが残っているという考えを示した。だが、最近10年で、綱とり場所の初日に敗れた力士はすべて、その場所での昇進を逃している。
「今日は終わった。明日から気持ちを切り替える」と琴欧洲。佐渡ケ嶽親方も「また(けいこを)やらせます」と話した。師弟で築いた先場所の強さを取り戻せるか、真価が問われる残り14日間となる。【来田岳彦】
[2008年7月14日8時49分 紙面から]
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