日本相撲協会の再発防止検討委員会が19日、若ノ鵬と同じロシア出身力士への聞き取り調査を行った。友綱(元関脇魁輝)秀ノ山(元関脇長谷川)の両副委員長が大嶽部屋の幕内露鵬、北の湖部屋の十両白露山、三段目大露羅、三保ケ関部屋の十両阿覧、阿武松部屋の幕下阿夢露の部屋を訪問して面談。十両に昇進して間もない阿覧を除き、個室を持つ露鵬と白露山については部屋の中も確認した。全員が薬物の使用を否定した。

 調査がロシア人に限定されたことについて友綱副委員長は「話の中で名前が出てきたら、話を聞こうと思っていた。今回は出ませんでした」と話した。また、間垣部屋の他の力士についても「どの程度、若い衆が事情を知っているか分かりませんから、早い段階で行くか呼んで、聞かないといけない」という考えだ。また、22日に行われる健康診断での薬物検査については「現時点では考えていない」と話した。

 相撲教習所長でもある友綱副委員長は教育面の改革にも言及。以前から文化の違う外国人には日本人より長い期間の教育を課す私案をもっていたが、秋場所(9月14日初日)前の師匠会で提案する考えも示した。