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朝青龍のわがままでけいこ総見がグダグダ

朝青龍に投げられ古傷の左足首を痛めた将司(右)(撮影・鈴木豊)
朝青龍に投げられ古傷の左足首を痛めた将司(右)(撮影・鈴木豊)

 横綱朝青龍(27=高砂)の「わがまま」で、けいこ総見がグダグダになった。5日、両国国技館内の相撲教習所で、秋場所(14日初日、両国国技館)の横綱審議委員会けいこ総見が行われた。通常は番付下位力士から順に土俵に上がるが、幕内上位の申し合い中に「若手とやりたかった」と朝青龍が参加。続けて加わった横綱白鵬(23)のあとに大関、再び平幕力士がけいこするという異例の流れになった。大麻使用疑惑中の前頭露鵬(28)は欠席した。

 異様な雰囲気で迎えたけいこ総見は、異常な流れで進んでいった。申し合いの終盤は横綱がビシッと締める―。いつものそんな光景はなかった。午前10時半、申し合いの最後は平幕豪栄道と栃煌山。両横綱は40分前に土俵脇に退き、汗は引いていた。

 きっかけは朝青龍だった。午前9時35分、平幕出島と将司の申し合いに割って入った。「場所前なんで、あんまり無理せずにね。今日は元気のある若手とやりたかった。まだ、完全じゃないし、横綱、大関とやれる状態じゃない」。先場所途中休場した左ひじには分厚いサポーター。万全にはほど遠く、上位力士との顔合わせを避けた。患部をかばうようにしながら、稀勢の里や琴奨菊、豪栄道らと10番(9勝)。「まだ気持ちが先にいっている。あまり大きな相撲が取れない」と首をひねった。

 先輩横綱に刺激され、負けじと白鵬が入った。「ちょっと鈍い感じだった」と強引な投げが決まらない。新小結の把瑠都とはがっぷり組みながら連続で寄り切られ、10番中8勝。連覇を狙う秋場所へ不安を残した。時間が余って、ようやく大関が登場。パッとしない4大関の申し合い後に安馬と稀勢の里が火花を散らし、終了間際は幕尻の垣添が元気よく動いた。

 大麻使用疑惑の渦中にある露鵬は欠席した。それでも協会幹部やご意見番が集う場は、注目の的だった。見守った元横綱の北の富士勝昭氏(66)は「みんな意気消沈してるなあ。もっと張り切ってやらなきゃ。親方衆も声を出さないし」。暗い話題が続く角界は、土俵の中も元気がなかった。

 [2008年9月6日9時31分 紙面から]


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