横綱審議委員会(横審)からも、北の湖理事長への反発の声が上がった。5日、両国国技館内の相撲教習所で行われた横審けいこ総見後、内館牧子委員がズバリと指摘した。

 内館委員

 自分の子供(弟子)だから信じるというけど、そんな情緒的なことを言っている場合じゃない。簡易検査は2人に対して計5回もやっているのだから、その結果も厳粛に受け止めるべきです。

 さらには北の湖理事長が、精密検査の結果が黒でも追加検査を要求したことには驚きを隠さなかった。「えーっ。それなら白になるまでやれってことかしら」。

 石橋義夫委員は「この問題は諮問機関の横審が踏み込む話ではない」と前置きしながら「白を信じているが、きちんと調べてほしい。その結果を受けて責任者が、責任を取るべき」と話した。

 海老沢勝二委員長は「疑わしきは罰せず。司直、検査機関の動きを含めて待つしかないですね」と慎重に話した。