検査責任者で日本相撲協会アンチ・ドーピング委員会の大西祥平専門委員(55=慶大教授)は、露鵬サイドの主張を「言いがかりでしかない」と切り捨てた。「手順に関してクレームがあるのは当然。それについては説明します。ドーピングの世界ではみんな必ず『自分はやってない』と言う」。北の湖理事長が別機関での再検査を求めていることについては「(精密検査を依頼している)三菱化学メディエンスは国際公認の検査機関。最も精度の管理がしっかりしてる、としか言えませんね」と「反論」した。

 一方、この日の陽性反応報道を「勇み足」と指摘した。精密検査はAB2つの検体で実施し、「5日の真夜中」に陽性判明したのはA検体のみ。仮にB検体が陰性なら、最終的に陰性となる。関係者は「この基準までは(間接的に吸った)副流煙、というデータがある。副流煙でない基準を超えたら陽性反応になる」と説明しており、陽性ならば(自分で吸った)主流煙と判断される。

 B検体の検査には本人の了承が必要。大西委員はこの日、白露山と師匠の北の湖理事長にA検体の検査結果の説明とB検体検査の承諾を取ろうとしたが、師弟は国技館に姿を見せなかった。「要請はしましたが、見えてません。(意思表示を)早く欲しいです」と話した。