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朝青龍治療で帰国、次場所に進退かける

手を振ってモンゴルへ帰国した横綱朝青龍(撮影・ たえ 見朱実)
手を振ってモンゴルへ帰国した横綱朝青龍(撮影・ たえ 見朱実)

 横綱朝青龍(28=高砂)が6日、次に出場する場所に進退をかけることを明言した。全日本力士選士権(両国国技館)で土俵入りを務めた後、12日からの秋巡業の休場届と、モンゴルでの治療のための海外渡航届を提出。夕方の航空機でモンゴルに帰国した。2場所続いた途中休場に「3度目はない」と話し、ぶざまな成績なら引退も辞さない覚悟を示した。モンゴルでは左ひじの治療に専念し、昨年の出場停止中に温泉治療したホジルトで、2~3週間の治療を予定している。

 朝青龍が覚悟を決めた。土俵入りを終えた後の支度部屋で「(途中休場)3度目はない」と次に出場する場所に進退をかけることを初めて自らの口で語った。成田空港出発前にも再び「3度目はない」と明言。途中休場しなければならない成績ならば引退の覚悟を示した。

 完全復活のため、左ひじ負傷の完治を最優先する。この日、巡業部に「左ひじ内側側副靱帯(じんたい)損傷で全治4週間」との診断書を付けた秋巡業休場届を出した。「(巡業に帯同すると)土俵に立ちたくなる。気持ちだけ先走ってもダメだとよく分かった。ケガを治すのに専念したい」と話し、巡業は全休が濃厚だ。昨秋もひじや腰の治療に効果があった、母国モンゴルのホジルトでじっくり温泉治療を行う。

 秋巡業中には支援者がかかわる場所も複数あり、通常なら出場して恩返しをする義理がある。だが、それを後まわしにして完治を目指す。師匠の高砂親方(元大関朝潮)にも背中を押された。「とりあえずきちんと治せ。周りがどう言おうが関係ない。自分の力士人生なんだから」(高砂親方)。強さを取り戻すことが最大の恩返しと考えた。

 だが、状況は楽観できない。以前ならば場所前の短い調整でも結果を出せた。だが昨年秋、九州の出場停止後は、それができなくなった。目に見えて衰えが出ている。この日も「中途半端な状態で場所に出ても、気持ちは出せるが、体がついてこない」と思うようにならない状態を口にした。左ひじが悪いまま出場したことで「左腕の筋肉(の一部)が切れている」という状態。簡単に治るケガではない。

 現時点では九州場所出場を目指しての治療だが、場合によっては休場し、復帰を先延ばしする可能性もある。力士人生をかけた、いばらの道は続きそうだ。【来田岳彦】

 [2008年10月7日9時1分 紙面から]


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