週刊現代で元若ノ鵬(本名ガグロエフ・ソスラン=20)から「八百長力士」と告発された千代大海(32)と魁皇(36)の両大関が14日、東京・両国国技館内で日本相撲協会の事情聴取を受け、疑惑を否定した。千代大海は協会から元若ノ鵬や週刊現代側に対して法的手段を取るか問われたが、「メディアを通して反論する方が速い。その方が国民にも分かりやすい」と主張。「8、9勝という成績が続いて疑われても仕方がない面もあるが、九州場所で一生懸命に相撲を取る姿を見てほしい」とも話した。

 一方、魁皇は「ないことに対して答えようがない。バカバカしい。あとは協会に任せる」と従来の姿勢を通した。魁皇の師匠でもある友綱理事は「記事を読む限り、元若ノ鵬が週刊現代に言わされているという印象だが、相手側とは係争中ということもあり、新たな法的手段は協会としても考えていない」と話した。

 またこの日、同誌で元若ノ鵬から同じく八百長告発された大関琴欧洲と十両春日錦が、協会顧問弁護士の事情聴取を受けた。週刊現代の発行元の講談社側が次回口頭弁論に向けて提出した陳述書の中に、琴欧洲と春日錦との八百長をめぐる記述があったため、2人から事情を聴いたという。