日本相撲協会の放駒理事長(62=元大関魁傑)が、9日放送のNHK「クローズアップ現代」に出演することが6日、分かった。秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を3日後に控える同日、角界再生への道筋を、画面を通じて国民に説明する。また、特別調査委員会はこの日、野球賭博に関与した力士らの処分について、理事会に提言した。
秋場所を3日後に控えた9日、放駒理事長が、協会トップに就任後初めて、テレビに出演する。番組は、大相撲を中継するNHKの「クローズアップ現代」。国谷裕子キャスターから質問を受けたり、意見を求められながら番組は進行する。同時に、話す内容は国民へ向けたものにもなる。
名古屋場所前の7月5日には、謹慎中の武蔵川前理事長(元横綱三重ノ海)がNHKの検証番組に出演した。しかし、翌6日には中継中止が発表された。8月12日に就任した放駒理事長は、同30日にNHKを訪れて、福地会長にあいさつした。9月2日には、NHKが大相撲中継再開を発表すると同時に、番組で角界の取り組みを紹介する可能性を示していた。
クローズアップ現代は、放送18年目を迎えた看板番組の1つ。今年6月28日には「大相撲“存亡の危機”」と題して、角界の現状を分析し、慶大の中島隆信教授(現在は独立委副座長)が出演した。今回は理事長自ら出向き、角界の再生を説明する。同局は、親方衆へのアンケートを実施中で、番組で角界内部の事情を検証するという。
放駒理事長は、この日の理事会で、特別調査委員会から、野球賭博関与者への処分などの提言を受けた。「一応の幕引き。(特別調査委は)専門家が入っているから、我々よりも突っ込んだ調査をしてくれた。自分たちだけでやると身内に甘くなる。外部の人がやってくれると世間も納得すると思う」と話した。テレビ出演で、さらに世間の理解を求め、秋場所を迎えることになる。

