早大出身として78年ぶりの新十両となった直江改め皇風(きみかぜ、24=尾車)が、地元のフィーバーに気を引き締めた。出身地の東京・調布市で24日、後援会の発足式と昇進パーティーが開催され、約300人が集まった。地元にとっては「調布初の関取」。市内には横断幕、ポスターがはられ、28日の「よさこい祭」に合わせて、調布駅からパレードが行われることも決まった。

 皇風は「思ったより、地元のみなさんがいろいろやってくれる。超プレッシャーですが、頑張ってやるしかない」と話した。この日、贈呈された化粧まわしを含め、出身の明大中野高、早大などから全部で5本もそろう。早大有志の1人である森元首相にあいさつするため、近日中に議員会館も訪れる予定。この日は東京・江東区の尾車部屋で、出稽古に来た九重部屋の十両千代の国らとの申し合いで、12勝7敗。「今日くらいの稽古ができればいい」と手応えをつかんでいた。