新大関稀勢の里(25=鳴戸)が、亡き師匠に横綱昇進を誓った。先月7日に死去した先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の二所ノ関一門葬が14日、千葉・松戸市の鳴戸部屋で営まれ、約170人が参列。稀勢の里は「私もさらに上を目指し、親方と同じように土俵入りできるように精進することをお誓いします」と弔辞を読んだ。

 弔辞は自ら考え「紙に書いていくうちに、どんどん思い出が出てきた」と振り返った。この日は落ちついた口調で、言葉をつないだ。「悲しい気持ちで沈んでばかりいると『休んでいる場合じゃない、稽古しろ』と叱責(しっせき)がとんでくるようです」と前を向いた。

 日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は「ご恩に報いるためにも、初場所でいい成績を残してもらいたい」と活躍を期待した。