「稀勢の里弁当」が完成した。新大関稀勢の里(25=鳴戸)が15日、弁当担当者の持ち込んだサンプルを試食し、メニューを最終決定した。地元・茨城の「つくば茜鶏の塩焼き」「美浦のマッシュルームのマリネ」に加え、ゆで卵、野菜の煮物、のりが乗ったおかかご飯など、稀勢の里の好みが盛り込まれた。梅干しは、入門前に実家で食べていたものと同じ味にした。

 最終打ち合わせを終えた稀勢の里は「誰でも食べられる感じでバランスがいい。(先代の鳴戸親方に)そういう風に指導してもらったので」と話した。パッケージの色使いは、えんじをリクエスト。部屋の関取はまず、えんじ色のまわしを締めることに倣った。1場所前、大関に昇進した琴奨菊の弁当も同時に新発売されるため「絶対に比べられるから、頑張りたいです」と対抗心を燃やしていた。