<大相撲夏場所>◇9日目◇14日◇東京・両国国技館

 大関琴奨菊(28=佐渡ケ嶽)のケガの代償は大きかった。得意の左四つから2度、3度と寄っていくが、寄り切れない。最後は稀勢の里(25=鳴戸)に肩透かしで転がされた。前日の豊響戦で、左膝裏を故障。この日はテーピングで固め、朝稽古や支度部屋でも激しい動きを控えたまま、ほぼぶっつけで挑んだ一番だった。足の影響については「関係ないですね」と言い訳しなかった。しかし悔いが残る点には「今日より、昨日ですね」と、ケガを誘発した前日の取組を挙げた。善戦はした。「あんだけ相撲が取れたんで、そっちを自信にしたい」。