大相撲の初場所(12日初日、東京・両国国技館)で綱とりに挑む大関稀勢の里(27=田子ノ浦)が、芝田山親方(元横綱大乃国)から「右上手」のアドバイスを受けた。東京・江東区の尾車部屋で5日、二所ノ関一門の連合稽古が行われ、稀勢の里は幕内豪風、魁聖と計24番取って21勝。「相手より低く、低くと行った。状態は良くなっている。昨日よりいいんじゃない」と納得の表情を浮かべた。

 そんな大関に稽古中、芝田山親方が声を掛けた。「右上手をバシッと取ることが大事。もっと右の手を使わなきゃダメだよ。右を取れば強いんだから」。上手は、稀勢の里も課題とするところ。あらためて忠告を受けて「貴重なことを教えていただいて、しっかり参考にしていきたい」。横綱を勤め上げた同親方は「白鵬や日馬富士に勝てばいいわけじゃない。安定性をつけないと。頑張ってくれなきゃね」と期待した。