|
出雲全日本大学選抜駅伝課題残る走りも7位!
10月11日、学生三大駅伝の開幕戦、第16回出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)が晴天の中、全6区間・44kmを舞台に争われ、法大は2年ぶり8回目の出場となった。
出雲大社正面をスタートする1区を務めたのは岡田拓也(経3)。序盤から第一集団の中に位置した岡田は、終盤のスパート合戦にやや遅れをとったもののトップから21秒差、7位で最初の襷リレー。2区はケガでトラックシーズンを棒に振り、今季初の大きな試合となった圓井彰彦(社2)。区間賞を目標に掲げた圓井だったが、長期間実戦から離れていた影響からか、持ち前のスピードに精彩を欠き、順位を2つ落とし9位でのリレーに終わった。3区は今大会キャプテンを務めた原田誠(社3)。原田は前半のうちに前を走る6位集団に取り付くと、後半は集団からは離されるものの、結果的に順位を1つ上げ、襷を4区の秋山和稔(経3)へ。「自重せずに大胆さをだしたい」との試合前の言葉通り、序盤で前を走る京産大を捕らえると、中継所まで熾烈な7位争いを続けたまま5区の友廣哲也(経2)へリレー。秋山は区間3位、区間賞まで8秒という好走を果たした。友廣は駅伝デビュー戦も、気負うことなく最短区間の5区を繋ぎの走りで襷をアンカー田中宏幸(経2)へ。成田監督が最も期待を寄せ、駅伝はもとより主要学生大会にも初出場ながら、最長区間に抜擢された田中は、前半から飛ばす果敢な走りを見せ、大東大を抜き7位で出雲ドーム前のゴールテープへ。田中は各校のエースがひしめく中、区間6位と上々のデビュー戦となった。
監督が試合前語った目標の6位以内には一歩及ばなかったものの、大きなブレーキもすることなく、堅実に襷を繋いだ形となった今回の法大。上位拮抗の戦国駅伝では、今回のような着実な走りの積み重ねが必ずや上位進出へと結びつくことだろう。また、今回は2年生、3年生のみのチーム構成。主将の佐藤をはじめとした4年生、今回走れなかった2・3年生は悔しさをバネに次なる目標を目指すに違いない。さらに1年生の新しい力も、チームの総合力を上昇には必要だろう。今年は箱根予選会・全日本駅伝には出場しない。次の晴れ舞台は箱根駅伝だ。ハコネまで残り2ヵ月半。正月にはもう一皮向けたチームが見られることを期待したい。
出雲駅伝・成績順位 | 大学名 | 成績 |
---|
1位 | 日 大 | 2:09:12 | 2位 | 駒 大 | 2:09:26 | 3位 | 中 大 | 2:09:28 | 4位 | 東海大 | 2:10:12 | 5位 | 日体大 | 2:10:21 | 6位 | 順 大 | 2:10:34 | 7位 | 法 大 | 2:10:53 |
---|
8位 | 大東大 | 2:11:14 | 9位 | 京都産業大 | 2:11:34 | 10位 | 神 大 | 2:12:36 | 11位 | 立命大 | 2:13:08 | 12位 | 東洋大 | 2:13:55 | 13位 | 徳山大 | 2:14:54 | 14位 | 東北選抜 | 2:16:09 | 15位 | 中四国選抜 | 2:16:25 |
16位 | IVYリーグ | 2:17:06 | 17位 | 亜 大 | 2:17:55 | 18位 | 北信越選抜 | 2:17:59 | 19位 | 第一工業大 | 2:18:12 | 20位 | 福岡大 | 2:18:44 | 21位 | 愛知工業大 | 2:20:41 | 22位 | 北海道選抜 | 2:21:19 |
*往路・個人成績*区間 | 選手名(学年) | タイム | 区間順位 | チーム順位 |
---|
1区(8.0km) | 岡田 拓也B | 23:47 | 7位 | ――― |
2区(5.8km) | 圓井 彰彦A | 17:03 | 10位 | 9位↓ | 3区(8.5km) | 原田 誠B | 25:35 | 8位 | 8位↑ | 4区(6.5km) | 秋山 和稔B | 18:50 | 3位 | 8位→ | 5区(5.0km) | 友廣 哲也A | 15:06 | 9位 | 8位→ | 6区(10.2km) | 田中 宏幸A | 30:32 | 6位 | 7位↑ |
◆選手・監督コメント◆
6区 田中 宏幸 6位 (30:32) 「(調子は)
今日朝練では体が重かったんですが、アップ時には徐々に体が動いてきてました。
(レース展開)
走る前は最初は抑えていこうと考えていたんですが、前に選手がいたのでとばしてしまいました。最初の5キロは良い感じだったんですが、後半は足というか体全体が動かなくなってしまいました。箱根は今回の倍の距離ですが、今は想像がつかないです。
(今後の課題と目標)
今回みたいに序盤に突っ込まないこと。それと高校時代はずっと一区だったので、一人でペースを保つことができないこと。この二つを箱根までに治したいです。」
成田監督 「(順位について)
こんなもんでしょう。6位以上を狙ってはいたが、7位から9位の辺りで考えていた。
(友廣選手について)
もう少し期待していたが、まずまずかな。
(田中選手について)
序盤突っ込んだわりにはよくやってくれた。
(秋山について)
8秒差なんだからどうせなら区間賞をとってほしかった。
(今回の総括と今後について)
みんなが最後の1kmでへばりだした。そごで数十秒タイム差が開いてしまった。ばてる原因はスタミナもそうだが精神的なものが大きい。実際残り1キロまではちゃんと走れてるわけだし。そうした課題を合宿でクリアしていきたい。箱根までにクリアできれば勝負になると思う。大きい大会はもうないし、じっくり箱根に照準を合わせて調整していく。」
|